2014.02.09 13:05 (GMT+9)
Category:Android
 唐突ですが、筆者がいま使っている携帯はLG/GoogleのNexus 4(8GBモデル)です。米国のPlayストアから購入したもので、その時は$300でしたが後に値下げされて$200になりました。キャリア契約を必要としないUnlocked、いわゆるSIMフリー端末としては破格の値段が話題になったことは記憶に新しいところです。
 スペックに目を向けると、4コアSnapdragon S4 Pro、2GB RAM、720pディスプレイ、8MPカメラ、など発売当時としてはなかなかのハイエンド構成でした。既に後継のNexus 5が登場していますが、まだまだ十分現役で活躍できる端末でもあります。何よりもメモリを2GB備えているというのは大きなポイントとなっています。
 とはいえ完全無欠ではなく、LTEがない、SDスロットがない等気になる点もあります。それでも、筆者の中では使い始めから今に至るまで一貫して非常に高い評価を受けている端末です。ちなみに、日本でも発売されましたが、5万円近い値段がつけられていたため全くといって言いほど普及しませんでした。

 ただ、スペック以上にNexus 4の価値を高めているのはその開発機としての性質です。Google謹製のリファレンス機として多くのアプリの動作検証に使われているため相性問題が殆ど発生しません。また、xdaのフォーラムを覗くと一目瞭然なように、世界中のデベロッパーによるカスタムROMが豊富に存在しています。特にカスタムROMの存在は使い勝手に直結する部分で、一度体験してしまうと元には戻れません。
 実のところ、Nexus 4を使い始めてから改めて日本のガラパゴス現象を意識するようになりました。表面上はAndroidが広く普及するようにはなりましたが、出回っているデバイスはいつまでも経っても日本独自仕様で溢れています。そうなるとそもそもxdaにフォーラムが無いということがざらで、CyanogenModすら満足に探せないということになりかねません。長く使う前提で、帰国前にハイエンド機を新調すべきか悩んでしまうくらいには、日本市場のラインナップに不満を感じてしまいます。

 おまけ。Nexus 4は両面ガラスの美しい端末ですが、よく滑ることでも有名です。実際に使ってみると、一般的に接地側となる裏面はつるつるで、誇張でもなんでもなく本当にとてもよく滑ります。そこで、Skinomiの保護フィルムの裏面だけ貼り付けて滑り止めとしました。黒いボディにカーボン調のフィルムがよく馴染んでくれます。

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Tags: android
2014.01.09 04:25 (GMT+9)
Category:PC
 ただいま米国開催中のCESに世界中からガジェット好きの関心が集まっています。もちろん筆者も例外ではなく、発表される新製品に心躍る毎日ですが、いくつか気になったものをピックアップしてみたいと思います。

ThinkPad 8
 最上位Atomプロセッサ、フルHD+(1920x1200)ディスプレイを備えた8インチWindowsタブレットの大本命が新たにThinkPadファミリーに加わります。これまでの競合よりも少し大きな8.3インチのディスプレイは250ppi超の画素密度を誇り、iPad/Androidとも互角に渡り合える仕上がりとなっています。加えて、USB 3.0対応というのも見逃せないポイントです。もちろん、ThinkPadの名を冠している以上は一定水準以上の堅牢性にも期待できるでしょう。
 ただし、前作ThinkPad Tablet 2で用意されていたアクティブスタイラスは残念ながら無くなってしまいました。これでWacomペン対応ならほぼ完ぺきだっただけに残念でなりません。また、メモリ容量は他と同じく2GBで、本製品の立ち位置からするとややがっかりです。だからこそ$400という魅力的な価格に収められたのかもしれませんが。なにせWacomペンで4GBなARROWS Tabは倍以上の値段です。
 個人的にはThinkPad Tablet 3が出てくるものだと思っていたので、本製品の登場には驚かされました。価格を考慮すると素晴らしいスペックの一言に尽きますが、Atomタブレットの弱点はメモリ容量だということが改めて浮き彫りになったように思えます。4GBオプションがあったら$100上乗せしても欲しいところなのですが。ただ、2014Q1のうちにAtomが64bitに対応するという話なので、32bitOSでは4GB丸々使い切れないからという理由で各社が渋っているのであれば状況が変わってくるかもしれません。

Yoga 2 11
 同じBay TrailでもこちらはPentiumです。InstantGoの関係でドライバ開発が難航しているAtomをよそに、Pentiumは最初から64bitに対応し8GBまでのメモリ容量をサポートしているわけですが、本製品はそのPentiumを採用したYoga 11の後継となります。メモリ容量は2GBか4GBしか選択できませんが、うち2GBはオンボードという話なのでSODIMMスロットを備えていることが期待されます。もしそうであれば後から増設できるかもしれません。ストレージには500GBのHDDを搭載し、こちらも換装の自由度という点ではプラスに働きます。その他、ディスプレイは先代と同じ11.6インチ1366x768のマルチタッチIPS液晶、重量約1.3kgで最大6時間駆動だとか。米国で今月末より$530スタートで発売される予定です。
 実は今回のCESで筆者が一番評価しているのが本製品です。IPS液晶で、タッチ対応で、ちゃんとしたキーボードで、そこそこ軽く、そして手ごろな値段のラップトップというのはなかなか見つからないものです。約一年前に筆者は価格を妥協して初代Yoga 13を当時$1200で購入しました。月日は流れ、本製品ならSSDに換装しても$600程度で済むようになりました。もちろん、必ずしもSSDでないとダメというわけではなく、素で使ったとしてもコストパフォーマンスは十分に高いでしょう。
 既存のUltrabookは確かに薄型軽量で性能もそれなりですが、$1000を超えるプライスタグが大きな壁となっていました。メインとしてバリバリ使うというのであれば価格に見合った価値はあると思うのですが、自宅によりパワフルなマシンがあって、外出先専用のサブマシンにするには勿体ないものです。かと言って下手に安価なものを選ぶとクオリティが気になってしまうわけですが、本製品はそれらの隙間を埋めるまさしく二台目にぴったりのマシンと言えます。

 ちなみに、$800からと少し高くなってしまいますが、SonyのVaio Fit 11Aは同じサイズ同じ重量でメモリ8GB、フルHD、SSD搭載で二月に登場予定です。Vaio Fitシリーズらしくアクティブスタイラスもつきます。換装の手間が省けてなおかつディスプレイがワンランク上がると考えるとこちらも十分魅力的です。
 Venue 8 Proに限らず、8インチWindowsタブレットが注目を集めている理由の一つに、最新世代のAtomプロセッサーを搭載していることが挙げられます。ご存じのとおり、もともとAtomはネットブックに広く採用されたIntelのローパワー/省エネ型CPUであり、XP時代にはそれなりのシェアを築いていた印象が残っています。筆者の記憶が確かなら、当時Intelの主力モバイルCPUはCoreシリーズに突入していて(Meromあたり?)優れた性能を発揮していましたが、一方でAtomは同クロックのPentium4と同程度とこれまた魅力的なパフォーマンスを有していました。
 ただ、その後OSのアップデートとともに性能不足が目立ち、なおかつ低価格帯にCULVが投入されたこともあってAtomは徐々にフェードアウト。後にシュリンクされたZ2000シリーズがモバイル向けに投入されることになりますが、やはり性能不足は否めずヒットとはなりませんでした。

 歴史の話はさておき、最新世代Atomはモバイル向けの主力にするべくIntelが設計を大きく見直し、22nm FinFETプロセスで製造される文字通り最新のCPUになります。本機に搭載されるAtom Z3740D(Bay Trail/4コア/1.33-1.86GHz)の詳細はIntelのページを見てもらうとして、今回はCore 2 Duo T7250(Merom/2コア/2GHz)搭載のLatitude D630、Core i5 3317U(Ivy Bridge/2コア/1.7-2.6GHz)搭載のIdeaPad Yoga 13とベンチマークスコアを比較していきます。ただ、どのマシンもOSをクリーンインストールしたりということはなく、かつOSも微妙に違うので厳密な性能比較ではなくあくまでも大雑把なものになります。

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 最初はシングルスレッド性能をみるSunSpiderとSuper PIです。計算完了までの時間を測るテストなので値が低い方が優秀です。なお、SunSpiderは条件を揃えるためにブラウザをFirefox25に統一しています。シングルスレッドはクロックが素直に反映されやすいだけあってブーストの効くi5が圧倒的ですが、C2Dが思いのほかSunSpiderで善戦しています。Atomはi5比で約1/3の性能。

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 続いてマルチスレッド。ALUは整数+論理計算、FPUは浮動小数点の計算能力をはかるもので、こちらはスコアが高い方が優秀です。ここでは4コアAtomの本領発揮で、FPUでC2Dと同等、ALUでは40%ものアドバンテージを見せました。i5比でも6割程度に食いついています。

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 最後にグラフィック系。ちなみにLatitude D630に採用されているQuadro NVS 135MはGeForce 8400M GSであり、なんとなく立ち位置も想像できるのではないでしょうか。消費電力を考えるとAtomもかなり頑張ってはいるのですが、やはり3Dゲームは厳しそうな印象。ちはやローリングの結果を見る限りでADVゲームやブラウザゲーは問題なさそうです。コミケのお供にいいかもしれません。

 筆者は先代Z2000シリーズの端末を所有していないので直接比較はできませんでしたが、Bay TrailではCPU性能が2倍に、GPU性能が3倍になっていると言われています。間違いなくIntel史上最も電力効率の良いCPUに仕上がっていることでしょう。そもそも、AtomがHaswellと同じ最新プロセスで作られていること自体が筆者からしてみるとちょっとした感動だったりします。現在、立体的にゲートをくみ上げて3次元トランジスタを出荷しているのはIntel一社のみ。それを手のひらで動かすことにロマンを感じるのであれば間違いなく本機は買いです。もちろん、ロマンのみならず実用的な性能も同時に手に入ることでしょう。
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