時代はHTML5だ、ウェブアプリだ、というのが昨今のトレンドですが、そのせいか日に日にホームページは重たくなっていく一方です。FacebookがiOS用アプリをHTML5からネイティブに書き換えたことはまだ記憶に新しく、実行速度においてウェブアプリがいかに不利かを浮き彫りにした形となりました。実装方法が何であれ、マルチプラットフォームということは効率が悪いということを意味し、HTMLベースのアプリは重たいということです。
 そんな重たいアプリたちと付き合っていくにあたって、今まで以上に大事になってくるのが窓口にあたるブラウザです。また、PC利用の大半をネットサーフィンが占めている人が多い現状、ブラウザを快適に使えるかどうかは非常に重要なテーマです。今回は、そんなブラウザに関する小ネタとしてポータブル版ブラウザの導入を紹介したいと思いますが、まずは準備編になります。

 最初に理屈の話からすると、ブラウザは小さなファイルを大量に扱うという特性があります。また、ホームページ自体が小さなファイルの集合体でもあります。そのため、ネットサーフィンを快適にするためには可能な限りブラウザのランダムアクセス性能を引き上げてやれば良いということになります。
 そして、PCの中でランダムアクセスに優れた記憶域というとこれはもうメモリ以外にはあり得ません。そこで、ブラウザ本体をRAMディスクに、キャッシュデータをメモリ上に展開しようというわけです。
 そんなわけで、前提条件として十分なメモリとRAMディスクの導入が必須となります。

 メモリに関しては増やしてくださいとしか言えません。不自由なく使いたいなら8GBは必須で、16GBあってもいいくらいです。4GBだとやや苦しいので気を使いながらの運用になるでしょうか。個人的には、4GBというと"快適な"Windowsの運用に支障をきたすレベルで、プラットフォームの限界が4GBの場合には買い替えをお勧めしたいところです。
 メモリさえあれば他の構成は何でもいいのですが、4GB以上のメモリを認識させるためにOSは64bitである必要があります。4GBぴったりだと、管理外領域をRAMディスクにまわせば32bit/64bitで大差はありませんが、少しでも容量を稼ぐためにやはり64bitの方が好ましいように思います。

 メモリが沢山あって、OSに認識されたところでとりあえずページングファイルを無効化しておきます。個人的には無効化しておくのが定番のカスタマイズだとずっと思っていたのですが、本稿を書いているときにやり方を紹介しているサイトを探していたら意外にも色々な意見の人がいるようでびっくりしてしまいました。
 ページングファイルというのは仮想メモリであり、物理メモリが足りなくなった時にディスク上にメモリの一部を書き込んで物理メモリを解放するためのものです。もちろん、メモリが足りている状況では全く役に立ちません。役に立たないだけならいいのですが、ディスクへの書き込みが生じるので、HDDの場合には断片化が発生し、SSDの場合には寿命をいたずらに縮めるという欠点を持っています。なので、素直に無効化しておくのがいいかと思います。確かに、メモリが足りなくなった時に困るという意見はもっともなのですが、その場合ページングファイルに頼るのではなくメモリを増やしたほうが遥かに効果的です。

 次にRAMディスクの導入です。64bit対応のものは数が限られていて、なかでも日本語で使えるBuffalo RAMDISKは手軽でユーザーも多そうですが、完成度がいまいちなので個人的にはDataram RAMDiskをお勧めしておきます。フリーだと4GBまでのボリュームしか作成できませんが、殆どの用途では事足りるかと思います。更なる容量が欲しい場合にはBuffaloを使うか、何ドルか出してDataramないしQSoftを購入するのがいいでしょう。筆者はVista時代からQSoftを愛用していますが、不具合もなくベンチも優秀なのでお勧めです。
 RAMディスクに割り当てる容量は使途に応じて適宜調整してください。筆者の場合、Yoga 13はメモリ8GBですが、RAMディスクを作業用フォルダとして多用するので2GB割り当てています。もしブラウザを置いておくだけ、というのであればファイルが収まる分だけとれば十分です。

 これで下準備は完了です。
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