いつも思うことですが、カラーマネジメントはなかなか市民権を得ませんね。まあ、難しそうで面倒そうなイメージはあながち間違いでもないのでしょうが、環境的には安価なカラーセンサーや便利なソフトが出てきているので以前と比べて非常にやりやすくなっていると思います。プリンタとのマッチングはまだまだ敷居が高いものの、モニタのキャリブレーションだけであれば手軽にできる時代になりました。土壌が整った今こそ、毎日使うPCの表示を改善してみてはいかがでしょうか。

 最初に簡単な説明から。キャリブレーションは校正という意味ですが、ここではモニタの色を正しいものに校正するということです。工業的に使われている色は普段意識することがなくても実は様々な決まりのもとに成り立っています。モニタも当然その決まりに則って作られているのですが、市場に出回っているモニタの多くは結構適当だったりします。それをユーザー側で調整してやろうというのがモニタキャリブレーションです。
 とはいえ、キャリブレーションやそれを包括するカラーマネジメントというのはとても奥が深いものです。全部を把握するのは大変なのでPCでの表示に特化した内容に限って紹介したいと思います。

 モニタの色が正しいかどうか考えたことはあるでしょうか。適切にキャリブレーションされていない限り、そのモニタの色は間違っています。ではどうして色が違うのか。これは使われている部品が違うとかファームウェアが違うとかいろいろ理由がありますが、そもそも合わせようとしていないからというのが最大の理由でしょう。販売されている殆どのモニタは大雑把にしか発色が調整されていません。これは単体販売のディスプレイに限らず、ノートや一体型でも同じです。店頭に並んでいるモニタの色がバラバラだということは容易に想像できるかと思います。

 ではモニタの色が間違っていると何が問題なのか。ひとつは製作者の意図と違って見えることです。せっかくクリエイターが色にこだわってコンテンツを作っても、それを正しく鑑賞できないことになります。とはいえ、すこし勿体ないだけだから気にしないという人もいるかもしれません。

 それ以上に深刻なのは画面が見づらいということです。正しい色だと見やすい、というのは実際に見ればすぐにわかるのですが、想像しようとしても難しいと思います。こればっかりは騙されたと思ってやってみるしかありません。また、カラーセンサーを用いることで色だけでなく輝度も調整できるので疲れにくくなる効果も期待できます。
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