話変わって今度はPCの世界です。世界で一番頻繁に使われているであろう色空間がsRGBとなります。こちらに関しては説明不要かもしれませんね。常にWindowsとセットで考えられることが多いsRGBですが、1998年にIECが策定したものでMicrosoftはそれを引っ張ってきただけだったりします。
 一方で、ICCの中ではかなりの変わり種でもあります。非常に特殊な入出力特性を持つために扱いが面倒としか思えないのですが、なぜMicrosoftがsRGBを選んだのか不思議でなりません。

 sRGB、6500K、ガンマ2.2とまるで呪文のように唱えられるカラーマネジメントの鉄則がある一方で、実はsRGBはガンマ2.2ではない、それどころか単純なガンマカーブですらないということを知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。

Adobe RGBと素性を比べてみましょう。
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 Adobe RGBは当然2.2のガンマカーブ。ちなみに、前回紹介したSD放送のICCもみんなガンマ2.2です。ではsRGBはというと"1024-point curve"となっています。とりあえず1024点プロットされた曲線らしいのですが全くわかりません。気になるその中身についてはとても丁寧に解説されている方がいるのでそちらへどうぞ。

 独特すぎる入出力特性に対して、さすがに色空間は汎用に足る素直さを持っています。例のごとく時代を反映してブラウン管の色再現性に合わせたお世辞にも広いとは言えない色空間です。

sRGB(6600K) / PAL&SECAM(6600K)
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 色空間はPAL&SECAMに非常に近いです。放送信号としてはNTSCが動画に強く、PALが静止画に強いというのが定説ですが、安定した画像が送れるPCモニタがPALに近いというのはしごく当然に思えます。

 というわけでsRGBでした。今となっては色域が狭い印象が強いとはいえ、しばらくその地位は揺るがないでしょう。Windowsのカラーマネジメント機能が強化されればAdobe RGB表示推奨のゲームタイトルも登場するかもしれませんね。
Tags: カラープロファイル
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