久々に家電量販店に行ってきたので新型iPadを触ってきました。高精細度液晶は本当に綺麗で現行タブレットでは頭一つ飛びぬけているというのがよくわかります。ただ、264ppiはタブレットならではという印象ですね。

 少し考えてみましょう。印刷物の精細度としては一般的に350dpiが使われています。更に上げても体感上の綺麗さがあまり変わらないからです。ということで液晶ディスプレイもそれぐらい欲しい、といきそうなもののそう単純ではありません。
 筆者がメインで使っているディスプレイは、デスクトップが27インチ2560x1440(108ppi)、ノートが15.6インチ1920x1080(141ppi)なのですが、それぞれ十分細かいと感じています。まず、視聴距離が違うので体感上はどちらも同じぐらいの細かさです。そして、個人的には今の環境が細かさの限界だと感じています。Windows7環境でこれ以上UIが小さくなったら耐えられません。
 そんなわけで、筆者の中ではデスクトップで100ppi、ノートで130ppiというのがそれぞれ丁度いい精細度の基準となっています。これより小さいと無駄に文字が大きく情報不足で、より細かくても実用範囲は精々+10ppiぐらいでしょうか。実際、今の環境ではブラウザやテキストエディタ等ほとんどのソフトで標準よりも大きな表示にしています。ちなみに、普段意識しないので忘れがちですがWindowsは96dpiをベースにしてあるので、デスクトップ環境で100ppiが丁度いいと感じるのはなるほど自然なことです。

 ところで、その時々で精細度とは別に満たしてほしい解像度というのもがあります。代表的なものでは長らく基準とされていたXGA(1024x768)。これを最低解像度と捉えている開発者は多く、ソフトの必須動作条件となることも多いです。ネットブック登場時に多くのモデルが縦600しかなく互換性の問題が話題になったことは記憶に新しいですね。なお、来たるべきWindows8でもこのXGAが動作必要最低条件となっています。
 放送業界からやってきてすっかり主流となった16:9ファミリーの720p(1280x720)と1080p(1920x1080)も基準の一つです。おそらくWindows8が動かない720pディスプレイをPCで使うことはないと思いますが、フルHDディスプレイは今後長らく主役の座を譲らないでしょう。
 そして、Windows8とともに一躍有名になったのが1366x768という解像度です。なぜか一部でHDと呼ばれているようですが、個人的にはWXGAあるいはWXGA+の方がわかりやすい気がします。この解像度、Windows8でスナップビューを使うための必須解像度でWindows8の機能をフルに使える最低解像度となります。Windows8はタブレットもサポートするので将来的にはたとえ5インチでもこの解像度が求められます。まあ、仮に5インチだと300ppi以上の恐ろしい精細度になるわけですが。

 さて、キーボードのついたPCスタイルで使う分には140ppi以上は単なるオーバースペックです。200ppiを超えるような高精細度ディスプレイはより視聴距離の近いデバイスでなければ意味がありません。とはいえ、モバイルだけ高精細というのはさみしいものでデスクトップ環境でも同じぐらいの精細度が欲しくなるというもの。ただ、それが叶うのはもう少し先になりそうです。UIの大きさはWindows8でベクトルグラフィックスが普及すれば問題になりません。既存アプリとの互換性という課題は残っていますが、既にAero/DWMが実現しているので古いアプリだけスケーリングで動かすということも不可能ではないでしょう。
 先が見えないのはディスプレイの方です。机上で使うとなると大きくても30インチが限界かと思いますが、そのサイズで次のフォーマット(おそらく4K2K)を表示できるディスプレイが売り出されるのが果たしていつになるのか。そもそもコンテンツがない状況でメーカーが小型4K2Kパネルに乗り出すのか。まだまだ不安要素だらけです。
Tags: モニタ
コメントの投稿