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Yogaファミリーの末っ子
 今回扱うのはYogaシリーズの新製品、Yoga 2 11です。大雑把に説明すると第二世代Yogaシリーズの11インチ要員ということになるわけですが、本機の最大の特徴はその価格設定にあり、普及価格帯を狙ったコストパフォーマンス重視の端末に仕上がっています。もっとも、米国では$500スタートの本機が日本に入ると9万円強に化けるので、正直日本では全く売れないような気がしてなりません。なお、ベンチマークは走らせていないので予めご了承ください。PCに詳しい人であれば構成からある程度の想像がつくでしょうし、そうでない人は数字を言われても困るだけでしょうから。

本機の概要
 Yogaという名の通り、ディスプレイが360度回転する11.6型2-in-1ラップトップです。同じYogaでも13インチモデルは伝統的にCoreプロセッサーを採用していますが、本機は筐体が小さいということもあってかBayTrail世代のCeleron/Pentiumとなっています。もちろん性能はCoreプロセッサーに及びませんが、本機の価格を考えると贅沢は言えませんし、大多数の一般ユーザーにとっては必要十分な処理能力を備えているはずです。
 メモリは残念ながら4GBしか選択できません。モジュールそのものがマザーボードにはんだ付けされているので増設は不可能です。一方でストレージは500GBのHDDなので簡単に交換が可能で、mSATAよりも選択肢が豊富にあるという点では扱いやすいです。また、少しニッチですがWLANカードも交換可能です。
 もうひとつ忘れてはいけない大事な要素として、本機はファンレスです。HDDが入っているので無音とはいきませんが、それでも動作音はとても静かです。熱設計も無理している感じはなく、プリキュアベンチ10分程度ではキーボード面がほんのり温かくなるくらいです。あまりパームレストまで熱が伝わってこないのも優秀と言えます。どうせならSSDに換装して完全無音で楽しむのもアリだとは思います。

筐体および外観
 コストダウンの影響を受けて、本機の筐体はプラスチックで出来ています。だからダメだ、というつもりは無いのですが、アルミボディの初代Yogaに慣れていると手に持った瞬間に剛性の違いが気になるのもまた事実であり、どことなく脆さを感じてしまいます。乱雑に鞄に放り込んだりしない方が無難でしょう。表面塗装も初代のしっとりした手触りのものから、サラッとした仕上がりに変わって少し高級感が失われました。ただ、指紋は目立たないので十分に及第点です。
 また、こちらも価格を考えると仕方がない部分ですが、パームレストがレザー調から通常のプラスチックに変更されています。普通のラップトップと同じなのでマイナスポイントとは言えませんが、初代の快適性に大きく貢献していた部分だけに残念です。
 なお、ヒンジの出来はさすがの一言であり、全く不安を感じさせません。その他初代からの細かい変更点としては、ボタンの突起が厚くなり押しやすくなったり、画面を閉じたときの"みぞ"が深くなってディスプレイを開けやすくなったりしています。

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キーボード、タッチパッド
 まずタッチパッドから触れると、材質がガラスからプラスチックになりました。その割には悪くない滑りで感度も良好です。プラスチック製の中でもかなり優秀な方だと思います。クリックの感触がいまいちなことを除けば不満はありません。
 対してキーボードはいまいちと言わざるを得ません。キーボード面全域でたわみが大きく、普通にタイピングしているだけでも上下に揺れるのが視認できるほどです。キー自体もLenovoお馴染みのAccuTypeではなく、フラットなキートップで簡単に指が滑ってしまいそうなものです。Lenovo機は優秀なキーボードを備えていることが多いですが、本機は例外であり、あまりタイピングエクスペリエンスに期待しない方が良いでしょう。ちなみに、バックライトはありません。

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ディスプレイ
 ディスプレイはさすがにYogaシリーズらしく高品質です。11.6インチ、1366x768は135dpiで、ハイエンド機に比べると物足りない数値ですが、逆に言うと無理のない実用的な数値でもあります。少なくともスケーリングの心配をする必要はありません。また、IPS方式なので非常に視野角が広く、どんな角度で使っても色が破たんしません。ガラス面の影響で極端に浅い角度から見ると変色を起こしますが、一般的な使い方で問題になることはないでしょう。当然10点マルチタッチです。
 最大輝度は実測で約350cd/m^2。室内利用では眩しいくらいで、いくらか明るさを落として使う場面が多いはずです。色空間はsRGB比で約70%。こちらは初代Yogaと殆ど同じ値で、ラップトップとしては標準的な色再現性と言えます。

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まとめ
 個人的にはとても惜しい端末だと思います。せめてメモリ8GBに対応していたなら、持ち歩き用としてバリバリ活用できるのですが、クラムシェルでメモリ4GBは力不足だと感じてしまいます。逆にそこを許容できるのであれば本機を選択肢に入れてもいいのかもしれません。ただその場合でもキーボード品質には目をつむる必要があります。
 しかしながら、冒頭でも述べましたがなによりも惜しいのは日本での実売価格であり、Lenovoは本機を日本で売るつもりがあるのか疑わしいレベルです。IPSディスプレイとヒンジが刺さる人も少なからずいるはずで、せめて6万円なら十分ヒットする可能性を秘めていると思うのですが。
Tags: yoga
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