2012.01.31 01:31 (GMT+9)
Category:PC
 メインボタンを直したら次に気になるのはホイールです。相性が大きく出るマウスの中でも、ホイールは特に好みが分かれる部分だと思います。プレイスタイルによってホイールに求めるものはまさに十人十色と言えるでしょう。

 さて、CM6000のホイールはというと、とりあえずホイールクリックの遅延に触れないわけにはいきません。常に入力してから反応まで一拍待たされます。プレイスタイルにホイールクリックを組み込んでいる方は間違ってもCM6000を買ってはいけません。優先度の低いコマンドを割り当てるぐらいはできますが、MMOならいざしらずFPSで押すことはありません。とはいえ、ホイールクリックがプレイスタイルに組み込まれていない方も相当数いるかと思います。筆者も「重い・遅い・誤爆する」ということで基本的に使いません。今ではTERAで馬に乗る時とタブブラウザで選択している以外のタブを全て消す時に押すのみです。そんな方であればCM6000のホイールでも問題は無いでしょう。
 デフォルト状態のホイールはかなり柔らかい方だと思います。ノッチはついているのでどれぐらい回したのかはわかるのですが確実に一刻み回すには神経を使います。まあ、文字で説明してもわかりづらいので実際に店頭でさわってみるのが一番です。ノッチは一周18刻み。ゲーマー向けマウスは24刻みが多い気がするのですが、正確性ではやはり18刻みに分があります。

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 こちらがセンサー部。Microsoft製にはよく見られるもので、古くはIE3.0から新しめのものではX5にも同じ構造が使われています。筆者にはおなじみの枯れた構造なのでとても扱いやすかったです。そしてメカニズムがアナログで動きを把握しやすく手を加えやすいというのもポイントです。

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 こちらがケーブルを固定すると同時にリングの支えとなるパーツ。それにしても見づらい写真で申し訳ないです。デジカメは優秀だと思うのですが、如何せん撮影者の腕がいただけません。

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 ベースの上に基板を乗せて固定するとこうなります。リングを回すと歯車にセンサー側のカバーが外側に押されて、その反動が回転の固さを支配します。IE3.0でこれに頭を悩まされた方も少なくないでしょう。ただ、人気モデルだけあっていかにIE3.0のホイールを固くするかという問題に対しては多くのアイデアが既に提示されています。先達の知恵を参考にしながら好みの方法で対処するといいでしょう。

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 筆者はこうしました。ツメのどちらか、写真では手前側になりますが、片方だけの遊びを制限しています。両方に手を加えずとも十分効果があり、なおかつ調整もしやすいです。

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 リング無しだとこんな感じ。ご覧の通りホッチキス針です。固定はペンチで強引にプラスチックに押し込めただけですが外れそうな様子はありません。手前側の角度を変えて回転の固さを調整できます。

 今回取り上げた構造は固さ調整が楽なので個人的には気に入っています。実際に回しながら微調整していくとほぼ理想通りにできます。ホイールは感触も確かに大事ですが、実用上では固さが合うかどうかの方がよほど大事です。実際にはその固さ調整ができるマウスさえ出回っていないわけで、Microsoftには是非改造しやすいこの構造を今後も使ってもらいたいところです。

 次回はまとめ。
Tags: マウス cm6000
2012.01.30 21:46 (GMT+9)
Category:PC
 CM6000で一番気になるのがメインボタンの感触です。タクトスイッチで多少戻りが弱いのは仕方ないとしても、CM6000は押し込み時にも鈍さを感じてしまいます。それならと試しにスイッチを直接手で押してみると良好なクリック感。ということで問題はボタンの構造にあるとわかります。

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 実際に比較してみると一目瞭然。左がCM6000、右がHabuです。切り込みの長さが全然違います。可動域を考えると実質Habuは2倍長い切り込みを持っています。その上CM6000は一体成型なので重たくて当然といったところでしょうか。

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 それならとHabuと同じ長さまで切り込みます。終点にあらかじめピンバイスで穴をあけておいてクラフトソーでつなぎました。筆者は自作アンプのケースを加工するのでそこそこ工具を揃えていますがまさかマウスに使う日が来るとは思いませんでした。

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 もちろん切り込みを入れるだけではダメで、根本から動かせるだけのクリアランスが必要となります。そこで、意匠として大切なロゴを傷つけないように注意しながらトップカバーの土台を削っていきます。組み立て後に見えない部分なので金やすりで大雑把に、多少やりすぎなくらい隙間を確保しました。

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 マウスが汚い上に画像が見づらくて申し訳ないですが右サイド。サイドボタンのある左側はそのままで問題ないのですが、右サイドは元々サイドパネルにぴったり接する仕様なので削らないと右ボタンが動けません。そして、全行程で一番苦労したのがこのサイドパネル削りです。とにかくラバー系の柔らかい素材は加工がしづらいです。デザインナイフで大まかに切ってから#1500の耐水ペーパーで水研ぎしていますが、仕上がりは汚くなってしまいました。ナイフは新品の刃を使ったにも関わらずかなり引っかかったので最初から水研ぎの方が良かったのかもしれません。また、100均に無かったのであきらめましたが、できれば#2000以上の細かい番手で仕上げたかったところです。ただ、見栄えは悪くても実用上の問題はありません。

 次回はホイールです。
Tags: マウス cm6000
2012.01.30 07:32 (GMT+9)
Category:PC
 筆者がComfort Mouse 6000を発売日に買ってから約9か月経ちます。入手当初からBlueTrackには惚れ込んでいましたが、毎日使ってみてやはり信用に足るセンサーだなというのが素直な感想です。
 そんなCM6000ですが、ゲーマー用として見ると完成度がイマイチだというのもまた周知の事実。とりわけ遅延するホイールクリックと125Hz固定を敬遠する人は多いようです。筆者はどちらも気になりませんでしたが、それでもボタンの感触やホイール周りなど不満がないわけではありません。特にHabuと比べてどうしてもメインボタンが鈍く感じられてストレスとなります。
 ただ、そうはいっても現状唯一の使える有線BlueTrackであることに変わりはありません。他のマウスにこの素晴らしいセンサーは載っていないのです。となるとやることは決まっています。使いづらいなら使いやすくすればいい、そんなわけで改造です。

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 まずは分解から。実は作業前に既に分解画像は上がっていたのですが、それに気づいたのはすべて終わった後だったので少々手こずりました。
 最初に底面のソールを剥してトルクスネジ(T6)を3本抜きます。これでトップカバーが外れて内部にアクセスできます。とりあえずホイールは外しておきましょう。
 その次は左右のサイドパネルを外しに行くのが正解。筆者はサイドボタンのトルクスネジに騙されてすっかり手間取りました。左右合わせてプラスネジ3本抜けばサイドパネルが外れます。
 次に基板を留めるナベネジとトルクスネジを抜いて基板を二つ同時に外します。注意として、メイン基板の皿ネジはセンサーのレンズを固定するためのもので分解時に外す必要はありません。むしろ安易に外してしまうと埃が入ったりして面倒なので特別に意図が無い限りいじらないのが無難です。

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 基板はこんな感じ。実際にはケーブル押さえ兼ホイールベースを外さないとケーブルは抜けません。メインもサイドも同じタクトスイッチを使っていることがわかります。どこか見覚えがあると感じた方がいるかもしれませんが、初代SideWinderから使われている公称900万耐久のアレです。まあ使いまわしですが、好意的に捉えるなら上位機種と同じ丈夫なスイッチが使われていると言えます。実際SideWinderのメインボタンが壊れたという話を筆者は聞いたことがないので本当に丈夫なのでしょう。
 そして問題のホイールクリックには違うスイッチが使われています。なぜここだけわざわざ変えたのか開発者を小一時間問い詰めたいところです。直接手で押した感覚もメイン等のそれより鈍く感じられるので安価なのかもしれません。

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 基板以外はこんな感じ。3kでもちゃんした設計で十分なパーツ数で作られていることがわかります。見た目こそ安っぽいですが、パーツ構成に不安は感じられません。

 次回はいよいよ改造です。
Tags: cm6000 マウス