2016.10.31 12:25 (GMT+9)
Category:PC
 Dell XPS 13の2016年モデルを購入しました。Appleが"新しいiPad"という斬新すぎる製品名を使い始めて以降、他社もマイナーチェンジモデルでは同じ製品名を使う風潮が広まっているようですが、XPS 13も登場以来ずっと同じ名前です。それもInfinityEdgeになる前からXPS 13は存在しているので、買う方にしてみると紛らわしくて仕方ありません。ちなみに、2016年モデルは9360という型番がついています。
 なお、購入の目的は仕事で使うためです。会社から支給されているラップトップもあるのですが、残念ながらポンコツ性能で業務効率が上がらないので、前々から仕事用のマシンが欲しいと思っていました。

 実のところラップトップ購入にあたり、第一候補はLenovoのThinkPad 13でした。低価格のエントリーモデルながらDDR4のメモリスロットを二つ備える稀有な存在で、メモリ32GB構成に出来るパワフルなマシンです。
 ただ、ディスプレイの色域が狭く、sRGBカバー率が約70%にとどまります。ノングレア・フルHD・IPSパネルなのでオフィスワークで不自由することは無いのですが、2016年に買う端末としては少し惜しいです。
 また、M.2でNVMeに対応していないのが残念でなりません。今後の傾向として、M.2 SSDの主流は間違いなくNVMeになっていきます。となると2、3年後にSSDを換装したくなった時にNVMe非対応というのは地味に痛いと感じました。

 XPS自体も、新モデルの登場と共に型落ちになった旧モデルがまだ販売されていて、ちょっとお安く買えるようです。新旧での大きな違いはメモリとWiFiモジュールの二つで、メモリは新モデルから16GB構成を選べるようになりました。メモリはオンボードなので8GBでは困るという場合には新モデル一択です。
 また、WiFiモジュールは新モデルからKillerブランドになりました。主にゲーミングマシンで見かけるKiller NICがウルトラブックに入っているというのは何とも不思議ですが、旧モデルよりもWiFiの受信感度が良くなったのは確かです。Dellということで、Alienware向けにテストしてみたら優秀だったからXPSにも採用したのでしょうか。

 さて、筆者がオーダーしたのは全部入りの最上位構成で、Core i7 + メモリ16GB + ストレージ512GBとなっています。これにディスプレイは3200x1800タッチ液晶が付いてお値段約20万円。ディスプレイはフルHDノンタッチでも十分なのですが、メモリ16GBにするには最上位構成しかありません。また、色もシルバーに限定されてしまいます。

 今回はここまで。使い勝手については追って記事にしたいと思います。

オマケ: LG Gram 15
 家電量販店に実物を触りにいった際に、たまたま置いてあって衝撃を受けたのがLGのGram 15です。存在自体は発表当初から知っていて、レビュー動画なども視聴していたのですが、国内で店頭展示されているとは知りませんでした。とても中身が詰まっているとは思えない重量で、みなさんも見かけたら一度持ってみることをオススメします。
2014.03.21 17:14 (GMT+9)
Category:PC

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Yogaファミリーの末っ子
 今回扱うのはYogaシリーズの新製品、Yoga 2 11です。大雑把に説明すると第二世代Yogaシリーズの11インチ要員ということになるわけですが、本機の最大の特徴はその価格設定にあり、普及価格帯を狙ったコストパフォーマンス重視の端末に仕上がっています。もっとも、米国では$500スタートの本機が日本に入ると9万円強に化けるので、正直日本では全く売れないような気がしてなりません。なお、ベンチマークは走らせていないので予めご了承ください。PCに詳しい人であれば構成からある程度の想像がつくでしょうし、そうでない人は数字を言われても困るだけでしょうから。

本機の概要
 Yogaという名の通り、ディスプレイが360度回転する11.6型2-in-1ラップトップです。同じYogaでも13インチモデルは伝統的にCoreプロセッサーを採用していますが、本機は筐体が小さいということもあってかBayTrail世代のCeleron/Pentiumとなっています。もちろん性能はCoreプロセッサーに及びませんが、本機の価格を考えると贅沢は言えませんし、大多数の一般ユーザーにとっては必要十分な処理能力を備えているはずです。
 メモリは残念ながら4GBしか選択できません。モジュールそのものがマザーボードにはんだ付けされているので増設は不可能です。一方でストレージは500GBのHDDなので簡単に交換が可能で、mSATAよりも選択肢が豊富にあるという点では扱いやすいです。また、少しニッチですがWLANカードも交換可能です。
 もうひとつ忘れてはいけない大事な要素として、本機はファンレスです。HDDが入っているので無音とはいきませんが、それでも動作音はとても静かです。熱設計も無理している感じはなく、プリキュアベンチ10分程度ではキーボード面がほんのり温かくなるくらいです。あまりパームレストまで熱が伝わってこないのも優秀と言えます。どうせならSSDに換装して完全無音で楽しむのもアリだとは思います。

筐体および外観
 コストダウンの影響を受けて、本機の筐体はプラスチックで出来ています。だからダメだ、というつもりは無いのですが、アルミボディの初代Yogaに慣れていると手に持った瞬間に剛性の違いが気になるのもまた事実であり、どことなく脆さを感じてしまいます。乱雑に鞄に放り込んだりしない方が無難でしょう。表面塗装も初代のしっとりした手触りのものから、サラッとした仕上がりに変わって少し高級感が失われました。ただ、指紋は目立たないので十分に及第点です。
 また、こちらも価格を考えると仕方がない部分ですが、パームレストがレザー調から通常のプラスチックに変更されています。普通のラップトップと同じなのでマイナスポイントとは言えませんが、初代の快適性に大きく貢献していた部分だけに残念です。
 なお、ヒンジの出来はさすがの一言であり、全く不安を感じさせません。その他初代からの細かい変更点としては、ボタンの突起が厚くなり押しやすくなったり、画面を閉じたときの"みぞ"が深くなってディスプレイを開けやすくなったりしています。

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キーボード、タッチパッド
 まずタッチパッドから触れると、材質がガラスからプラスチックになりました。その割には悪くない滑りで感度も良好です。プラスチック製の中でもかなり優秀な方だと思います。クリックの感触がいまいちなことを除けば不満はありません。
 対してキーボードはいまいちと言わざるを得ません。キーボード面全域でたわみが大きく、普通にタイピングしているだけでも上下に揺れるのが視認できるほどです。キー自体もLenovoお馴染みのAccuTypeではなく、フラットなキートップで簡単に指が滑ってしまいそうなものです。Lenovo機は優秀なキーボードを備えていることが多いですが、本機は例外であり、あまりタイピングエクスペリエンスに期待しない方が良いでしょう。ちなみに、バックライトはありません。

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ディスプレイ
 ディスプレイはさすがにYogaシリーズらしく高品質です。11.6インチ、1366x768は135dpiで、ハイエンド機に比べると物足りない数値ですが、逆に言うと無理のない実用的な数値でもあります。少なくともスケーリングの心配をする必要はありません。また、IPS方式なので非常に視野角が広く、どんな角度で使っても色が破たんしません。ガラス面の影響で極端に浅い角度から見ると変色を起こしますが、一般的な使い方で問題になることはないでしょう。当然10点マルチタッチです。
 最大輝度は実測で約350cd/m^2。室内利用では眩しいくらいで、いくらか明るさを落として使う場面が多いはずです。色空間はsRGB比で約70%。こちらは初代Yogaと殆ど同じ値で、ラップトップとしては標準的な色再現性と言えます。

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まとめ
 個人的にはとても惜しい端末だと思います。せめてメモリ8GBに対応していたなら、持ち歩き用としてバリバリ活用できるのですが、クラムシェルでメモリ4GBは力不足だと感じてしまいます。逆にそこを許容できるのであれば本機を選択肢に入れてもいいのかもしれません。ただその場合でもキーボード品質には目をつむる必要があります。
 しかしながら、冒頭でも述べましたがなによりも惜しいのは日本での実売価格であり、Lenovoは本機を日本で売るつもりがあるのか疑わしいレベルです。IPSディスプレイとヒンジが刺さる人も少なからずいるはずで、せめて6万円なら十分ヒットする可能性を秘めていると思うのですが。
Tags: yoga
2014.01.09 04:25 (GMT+9)
Category:PC
 ただいま米国開催中のCESに世界中からガジェット好きの関心が集まっています。もちろん筆者も例外ではなく、発表される新製品に心躍る毎日ですが、いくつか気になったものをピックアップしてみたいと思います。

ThinkPad 8
 最上位Atomプロセッサ、フルHD+(1920x1200)ディスプレイを備えた8インチWindowsタブレットの大本命が新たにThinkPadファミリーに加わります。これまでの競合よりも少し大きな8.3インチのディスプレイは250ppi超の画素密度を誇り、iPad/Androidとも互角に渡り合える仕上がりとなっています。加えて、USB 3.0対応というのも見逃せないポイントです。もちろん、ThinkPadの名を冠している以上は一定水準以上の堅牢性にも期待できるでしょう。
 ただし、前作ThinkPad Tablet 2で用意されていたアクティブスタイラスは残念ながら無くなってしまいました。これでWacomペン対応ならほぼ完ぺきだっただけに残念でなりません。また、メモリ容量は他と同じく2GBで、本製品の立ち位置からするとややがっかりです。だからこそ$400という魅力的な価格に収められたのかもしれませんが。なにせWacomペンで4GBなARROWS Tabは倍以上の値段です。
 個人的にはThinkPad Tablet 3が出てくるものだと思っていたので、本製品の登場には驚かされました。価格を考慮すると素晴らしいスペックの一言に尽きますが、Atomタブレットの弱点はメモリ容量だということが改めて浮き彫りになったように思えます。4GBオプションがあったら$100上乗せしても欲しいところなのですが。ただ、2014Q1のうちにAtomが64bitに対応するという話なので、32bitOSでは4GB丸々使い切れないからという理由で各社が渋っているのであれば状況が変わってくるかもしれません。

Yoga 2 11
 同じBay TrailでもこちらはPentiumです。InstantGoの関係でドライバ開発が難航しているAtomをよそに、Pentiumは最初から64bitに対応し8GBまでのメモリ容量をサポートしているわけですが、本製品はそのPentiumを採用したYoga 11の後継となります。メモリ容量は2GBか4GBしか選択できませんが、うち2GBはオンボードという話なのでSODIMMスロットを備えていることが期待されます。もしそうであれば後から増設できるかもしれません。ストレージには500GBのHDDを搭載し、こちらも換装の自由度という点ではプラスに働きます。その他、ディスプレイは先代と同じ11.6インチ1366x768のマルチタッチIPS液晶、重量約1.3kgで最大6時間駆動だとか。米国で今月末より$530スタートで発売される予定です。
 実は今回のCESで筆者が一番評価しているのが本製品です。IPS液晶で、タッチ対応で、ちゃんとしたキーボードで、そこそこ軽く、そして手ごろな値段のラップトップというのはなかなか見つからないものです。約一年前に筆者は価格を妥協して初代Yoga 13を当時$1200で購入しました。月日は流れ、本製品ならSSDに換装しても$600程度で済むようになりました。もちろん、必ずしもSSDでないとダメというわけではなく、素で使ったとしてもコストパフォーマンスは十分に高いでしょう。
 既存のUltrabookは確かに薄型軽量で性能もそれなりですが、$1000を超えるプライスタグが大きな壁となっていました。メインとしてバリバリ使うというのであれば価格に見合った価値はあると思うのですが、自宅によりパワフルなマシンがあって、外出先専用のサブマシンにするには勿体ないものです。かと言って下手に安価なものを選ぶとクオリティが気になってしまうわけですが、本製品はそれらの隙間を埋めるまさしく二台目にぴったりのマシンと言えます。

 ちなみに、$800からと少し高くなってしまいますが、SonyのVaio Fit 11Aは同じサイズ同じ重量でメモリ8GB、フルHD、SSD搭載で二月に登場予定です。Vaio Fitシリーズらしくアクティブスタイラスもつきます。換装の手間が省けてなおかつディスプレイがワンランク上がると考えるとこちらも十分魅力的です。