2014.03.21 17:14 (GMT+9)
Category:PC

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Yogaファミリーの末っ子
 今回扱うのはYogaシリーズの新製品、Yoga 2 11です。大雑把に説明すると第二世代Yogaシリーズの11インチ要員ということになるわけですが、本機の最大の特徴はその価格設定にあり、普及価格帯を狙ったコストパフォーマンス重視の端末に仕上がっています。もっとも、米国では$500スタートの本機が日本に入ると9万円強に化けるので、正直日本では全く売れないような気がしてなりません。なお、ベンチマークは走らせていないので予めご了承ください。PCに詳しい人であれば構成からある程度の想像がつくでしょうし、そうでない人は数字を言われても困るだけでしょうから。

本機の概要
 Yogaという名の通り、ディスプレイが360度回転する11.6型2-in-1ラップトップです。同じYogaでも13インチモデルは伝統的にCoreプロセッサーを採用していますが、本機は筐体が小さいということもあってかBayTrail世代のCeleron/Pentiumとなっています。もちろん性能はCoreプロセッサーに及びませんが、本機の価格を考えると贅沢は言えませんし、大多数の一般ユーザーにとっては必要十分な処理能力を備えているはずです。
 メモリは残念ながら4GBしか選択できません。モジュールそのものがマザーボードにはんだ付けされているので増設は不可能です。一方でストレージは500GBのHDDなので簡単に交換が可能で、mSATAよりも選択肢が豊富にあるという点では扱いやすいです。また、少しニッチですがWLANカードも交換可能です。
 もうひとつ忘れてはいけない大事な要素として、本機はファンレスです。HDDが入っているので無音とはいきませんが、それでも動作音はとても静かです。熱設計も無理している感じはなく、プリキュアベンチ10分程度ではキーボード面がほんのり温かくなるくらいです。あまりパームレストまで熱が伝わってこないのも優秀と言えます。どうせならSSDに換装して完全無音で楽しむのもアリだとは思います。

筐体および外観
 コストダウンの影響を受けて、本機の筐体はプラスチックで出来ています。だからダメだ、というつもりは無いのですが、アルミボディの初代Yogaに慣れていると手に持った瞬間に剛性の違いが気になるのもまた事実であり、どことなく脆さを感じてしまいます。乱雑に鞄に放り込んだりしない方が無難でしょう。表面塗装も初代のしっとりした手触りのものから、サラッとした仕上がりに変わって少し高級感が失われました。ただ、指紋は目立たないので十分に及第点です。
 また、こちらも価格を考えると仕方がない部分ですが、パームレストがレザー調から通常のプラスチックに変更されています。普通のラップトップと同じなのでマイナスポイントとは言えませんが、初代の快適性に大きく貢献していた部分だけに残念です。
 なお、ヒンジの出来はさすがの一言であり、全く不安を感じさせません。その他初代からの細かい変更点としては、ボタンの突起が厚くなり押しやすくなったり、画面を閉じたときの"みぞ"が深くなってディスプレイを開けやすくなったりしています。

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キーボード、タッチパッド
 まずタッチパッドから触れると、材質がガラスからプラスチックになりました。その割には悪くない滑りで感度も良好です。プラスチック製の中でもかなり優秀な方だと思います。クリックの感触がいまいちなことを除けば不満はありません。
 対してキーボードはいまいちと言わざるを得ません。キーボード面全域でたわみが大きく、普通にタイピングしているだけでも上下に揺れるのが視認できるほどです。キー自体もLenovoお馴染みのAccuTypeではなく、フラットなキートップで簡単に指が滑ってしまいそうなものです。Lenovo機は優秀なキーボードを備えていることが多いですが、本機は例外であり、あまりタイピングエクスペリエンスに期待しない方が良いでしょう。ちなみに、バックライトはありません。

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ディスプレイ
 ディスプレイはさすがにYogaシリーズらしく高品質です。11.6インチ、1366x768は135dpiで、ハイエンド機に比べると物足りない数値ですが、逆に言うと無理のない実用的な数値でもあります。少なくともスケーリングの心配をする必要はありません。また、IPS方式なので非常に視野角が広く、どんな角度で使っても色が破たんしません。ガラス面の影響で極端に浅い角度から見ると変色を起こしますが、一般的な使い方で問題になることはないでしょう。当然10点マルチタッチです。
 最大輝度は実測で約350cd/m^2。室内利用では眩しいくらいで、いくらか明るさを落として使う場面が多いはずです。色空間はsRGB比で約70%。こちらは初代Yogaと殆ど同じ値で、ラップトップとしては標準的な色再現性と言えます。

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まとめ
 個人的にはとても惜しい端末だと思います。せめてメモリ8GBに対応していたなら、持ち歩き用としてバリバリ活用できるのですが、クラムシェルでメモリ4GBは力不足だと感じてしまいます。逆にそこを許容できるのであれば本機を選択肢に入れてもいいのかもしれません。ただその場合でもキーボード品質には目をつむる必要があります。
 しかしながら、冒頭でも述べましたがなによりも惜しいのは日本での実売価格であり、Lenovoは本機を日本で売るつもりがあるのか疑わしいレベルです。IPSディスプレイとヒンジが刺さる人も少なからずいるはずで、せめて6万円なら十分ヒットする可能性を秘めていると思うのですが。
Tags: yoga
2013.03.04 14:31 (GMT+9)
Category:PC

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 メインマシンとしてバリバリ使っていると、改めてYoga 13はいいマシンだなと感じるものですが、当然不満点もいくつか出てきます。一番の問題はUltrabook故に非力ということで、仕方がないとはいえもっとパフォーマンスがあればと思う場面が時々あります。また、メインで使うには8GBというメモリは若干物足りないということもあります。
 とはいえ、パフォーマンスに関しては購入前からある程度予想ができたことであり、そういう意味では納得したうえで非力なマシンを選んだわけですから素直に諦めがつきます。

 手元に届くまで完全に想定外だったのは、あまり注目されないゴム足だったりします。Yoga 13のそれはグリップ力がとても弱いのです。思えば最近のMacBookはグリップどころか滑ると形容したくなるゴム足で、それよりはまだマシなのですが、とはいえ間違いなく滑る部類に入ります。
 一応、キーボードで文字入力をしている時にはよほど斜めに力をかけない限りズレないので、作業中にストレスになることはありません。ただ、閉じているディスプレイを開ける際にはかなりの頻度で滑ってしまいます。持ち歩いて収納、展開の多いマシンだけに結構気になってしまいます。
 少し考えてみてもゴム足のグリップ力を落とすことで得られるメリットが思いつかないわけで、どうしてこのように設計されたのか不思議でなりません。
Tags: yoga ultrabook
 今回はIdeaPad Yoga 13の音周りの話をしたいと思います。ついつい色物のように見えるハイブリッド型Ultrabookながら、しっかりとした作りで普通のラップトップとしても優秀だという話は前回軽くしましたが、コンシューマー向けらしく音にも意外なこだわりが見て取れます。

 基本的なところを確認すると、ハードウェア的にはConexantのオーディオチップが搭載されていて、最新世代らしく24bit/192kHzにもきっちり対応しています。実際の効果はさておき、競合製品と同等のスペックを持っています。ただし、Ultrabookなので端子は最低限となる3.5mmのコンボジャックが付いているだけです。

 なお、最初に触れておくと、本体スピーカーは残念な感じです。なにせ筐体が薄いので仕方がないのですが、音楽を楽しむ用ではありません。音量はそこそこ出るので、プレゼン用なら部屋のサイズ次第ではなんとかなるかなという感じです。

 今回の主役は3.5mmステレオミニジャックの方です。まず本機の面白い点として、スピーカーとヘッドホンが別系統になっています。アナログ+デジタルで二系統というのはRealtekチップでよく見かけますが、アナログ+アナログで二系統というのは結構珍しいように思います。あるいはConexantでは普通なのでしょうか。
 以前、音質が良いラップトップとしてHPが投入したEnvy 14 Beats Editionというモデルがありましたが、あれはステレオミニジャックが二つあって同時に鳴らせるというものでした。残念ながら試用したことはないのでクオリティの程は未知数なのですが、チップにはIDT製だったように記憶しています。すぐ思いつくのはそれぐらいでしょうか。
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 さて、アナログ二系統ということで、当然ステレオミニジャック側はヘッドホン向けのチューニングがなされています。
 一つ目は音量で、本機のステレオ出力は一般的なラップトップのそれより少し電圧が高いようです。具体的には、K702(62ohm,93dB/mW)なら何とか音量に困らないぐらいです。この"少し"というのがミソで、高くし過ぎてしまうと今度は音量を稼ぎやすいモデルで音量調整がシビアになってしまいます。コンシューマー向けヘッドホンの殆どはK702よりも軽いと思うので、大多数のユーザーは困らないはずです。
 もうひとつ、ノイズフロアも比較的優秀です。感度の良いImage X10(50ohm,110dB/mW)ではいくらか無音ノイズが聞こえますが、実音量にして約-7dBのMDR-NC33(16ohm,98dB/mW)だとほぼわかりません。Ultrabookの中ではトップクラスの静寂でしょう。ただし、外来ノイズにはめっぽう弱く、ACアダプターからのノイズやバッテリーが充電される際のノイズがばりばり入ってくるのが玉に傷です。
 また、ラップトップでは珍しく、音量を上げてもノイズフロアが変わりません。最初は使用時以外はデバイスを切っているのかと思い、無音ファイルを再生しながら音量をいじったりもしましたが変化は見られませんでした。デジタル段だけで音量調整していることがわかります。

 結果として、Yoga 13のステレオミニ出力はラップトップとしては非常に優秀なものに仕上がっています。肝心な音の方も、内臓とは思えないくらい元気があり、ともすると下手なUSB-DACよりも音がいいくらいです。流石にK702だと駆動力不足で粗が目立ちますが、そもそも内臓アンプで鳴らすものじゃないので仕方のないところです。
 驚くべきは、Lenovoがこのことを全く宣伝していないことだったりするのですが、Yoga 13を入手した人は是非お気に入りのイヤホン/ヘッドホンで100時間程度エージングしてみて欲しいところです。

オマケ
 ラップトップのステレオミニ出力にノイズが乗って困っている人達へ小ネタを一つ。そもそも外部からノイズが入ってくる理由ですが、これは比較的大きな電流が作る磁場の影響を受けるからに他なりません。そして、ノイズ対策はシールドと古くから決まっています。時々誤解している人がいるのですが、シールドの本質は"囲み"ではなく"接地"にあります。つまり、アースにノイズを逃がすわけです。
 普通にラップトップを使っていると、ACアダプターだけが接地しています。もちろんこれで問題なく動くわけですが、電流量を考えるとむしろACアダプターはノイズ源になる場合の方が多いです。そこで、アースを増やしてあげましょう。とはいえ、きっちりアース線を引っ張っている部屋の方が稀でしょうから、コンセントまでたどり着けば十分です。一番手軽なのはUSB経由でしょうか。大抵ステレオミニジャックの隣にUSBポートが並んでいるはずです。あとはセルフパワーデバイスをそこに繋げればOKです。そんなもの持ってない、という人はACアダプター付きUSBハブを無駄に入れてみるといいでしょう。外来ノイズに対して絶大な効果を発揮しますよ。
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Tags: yoga ultrabook