2012.10.20 15:01 (GMT+9)
Category:PC
 Windows 8の発売を間近に控え、スケジュール通り各社ともオーダーができる状態となりました。今回はUIががらりと変わるということで、クラムシェルにするのかハイブリッドにするのか、ハイブリッドにするとしてもどの方式でいくのか、などなど機種を選択する上で悩ましい点が多々あります。筆者はというと、気分はすっかりYogaだったりします。

x86 vs RT
 Windows 8では新たにARMプロセッサに対応したWindows RTがラインナップに加わります。そのため、そもそもプラットフォームをどうするのかを考える必要が出てきます。ただ、RTはこれからのプラットフォームなので、いわゆるガジェットとしてならともかく、即戦力が欲しい場合には自ずと選択肢から外れてきます。

IvyBridge vs Atom
 次に考えるのはマシンパワーでしょうか。超低電圧版IvyBridgeか、それともARMに匹敵する省電力性能を誇るAtomにするか、選択肢は二つあります。前者はUltrabookでそれなりのパフォーマンスが得られますがやや高価です。対するAtomは少し前にはやったネットブックの後継で、演算能力で劣る代わりに駆動時間では非常に有利です。

個人的には
 実は既に候補は挙がっていて、たぶんYoga 13を注文します。筆者の用途に、Atomの性能は絶望的と言わざるを得ません。以前も触れましたが、Atomではどうしても最大2GBまでというメモリがネックになるので、かなり使い方が制限されてしまいます。母艦とのやりとりを考えると、USB3.0が無いのも大きな痛手です。

IdeaPad Yoga 13
 どうしてYogaなのかというと、決めてはバランスの良さです。13.3インチ、16.9mm、1.54kg、8時間駆動とUltrabokとしてはありきたりな数値が並んでいますが、逆に言えば無理をしていない構成であり無難ということでもあります。
 解像度1600x900(138ppi)のIPS液晶はYogaの大きな魅力です。IPS液晶の利点は説明するまでもないと思いますが、個人的には精細度も丁度よく感じます。今使っている15.6インチでフルHDな液晶が141ppiで、これ以上細かいとスケーリング必須かなという感じですが、Yogaならスケーリング無しでも使えます。
 その他では、クルっと360度回るヒンジもポイントでしょうか。非常にシンプルですが、キーボード利用時はモニタを好きな角度に調整できて、使わない時はスタンドにできるというのは便利そうです。ヒンジに関しては"ほぼ"ThinkPadな25000回のテストを重ねているそうで、耐久性にも期待できます。
 Yogaに限らず、一体型ハイブリッド機はタブレットとしては重たいという弱点がありますが、経験上キーボードを外さないというのは利点にもなります。というのも、セパレートでは逆に"分離"させないといけないからです。タブレットだけを持ち歩くなら話は別ですが、ドッキングさせたまま鞄に入れておいて、さあタブレットとして使おうというときにはキーボードユニットの扱いに困ってしまいます。鞄に放り込むには、いささかコネクタ部の破損が怖いので。キーボード利用が多いユーザーには一体型が向いていると言えるでしょう。

競合たち
  • ThinkPad X1 Carbon
  • 少し手を伸ばすと親戚が見えてくるところですが、モニタはYogaに分があります。また、メモリ8GBにしようとするとX1 Carbonは$1500となかなかいい値段になってしまいます。Yogaはi5+8GBで$1100。
  • VAIO Duo 11
  • 話題のスライド式は携帯性とフルHD液晶が魅力的ですが、ヒンジの調整が利かない点は大きなマイナスとなります。また、こちらもメモリ8GBにすると$1500とやはり高額。
  • LaVie Z
  • Yogaの実に6割程度と驚異的に軽いZ、というか現時点で世界最軽量だった気がしますが、メモリ4GB固定と平らなキートップで真っ先に候補から外した機種でもあります。良くも悪くも日本向けですね。
  • Let's note AX
  • メモリ8GBにしたら軽くYogaの二倍以上の値段で、もはや競合とは言えないかもしれません。

実はかなり完成度が高い?
 ついつい特徴的なヒンジに目が行くYoga 13ですが、普通のUltrabookとして見ても完成度は高いと思います。重量は気になりますが、タッチパッド搭載とそれに伴う画面の強化を考えると仕方のないところでしょうか。画面が綺麗で、ヒンジの可動域が大きく、実用的な性能で、外に持ち出せて、普通に使えるマシンにようやく巡り会えそうです。
 ただ、クレジットカードの限度額という情けない理由で購入するのは来月になります。前もって計画しておけという話ですよね。まあ、その間にレビューも出そろうでしょうし、もしかしたら今はまだラインナップに無いオレンジが選べるようになっているかもしれません。
Tags: ultrabook yoga
2012.03.24 04:12 (GMT+9)
Category:PC
 前回の続きで家電量販店ネタです。そろそろ第一世代が出そろっただろうということで各社のUltrabookを一通り触ってきました。HPに関してはFolioが直販専用でSPECTREが残念ながら販売延期となったので展示されていませんでしたが、それ以外のUltrabookは店頭に行けば手に取れる状態となっています。周りでUltrabookを購入した人がいないのでかなり入念にチェックしてみました。

 その前にUltrabookというフォームファクターに対しての印象を少しだけ。CPUに関しては低電圧版と言ってもTurboBoostがありますから問題ないでしょう。筆者は長らく2GHzのCore2DuoノートでWindows7を動かしていましたがCPUに不満を感じたことはありません。
 ストレージもSSDですから何も言うことはありません。容量についてはOS用には64GBもあれば十分で128GBなら一安心という印象です。そもそもノートにデータをたくさん保存しようという発想が間違っているわけで、自宅なら据え置きストレージ、持ち出したい場合でも今なら高速なUSB3.0メモリが手に入ります。
 唯一気になるのがメモリ容量。現行モデルはどれも4GBしか選べません。PCメーカーはいつもメモリをけちる傾向があるのですがUltrabookに関しては悪い方向に出た気がします。システムは8GBまでサポートしているのだからオプションで8GBという選択肢があってもいいと思うのですが・・。
 メモリに関してはそんなに何に使うんだという意見もあるかと思います。ただ、10万近いマシンでメモリの選択肢が最大4GBしかないというのは個人的には許せません。4GBだとあれとかこれは出来ないなぁと容易に想像がついてしまうからです。
 あとは内臓GPUの性能も気になりますが、モバイル機では仕方のないところです。一番問題なのは性能ではなく挙動がいちいち微妙なインテルドライバかもしれませんが。

 実機を触った感想ですが、操作系の基本となるタッチパッドは思わず感心してしまうくらい、どのモデルもタッチパッドの滑りが良く使いやすかったです。試した中では面積が広くパームレストとの段差が少ないタイプが操作しやすかったです。
 なお、広いタッチパッドはタイピング時の誤爆を招きます。こればっかりはトレードオフでどうしようもないので、筆者はタップを切っています。そしてボタンも使いません。ではどうするのかというとキーボードにマウス系を割り当てています。そんなわけで面積が広くとれるボタン一体型の方が個人的には好きです。
 対になるキーボードはというと、薄型だけにどれも似たり寄ったり。お世辞にも使いやすいとは言えません。ストロークが浅いのは仕方ないとしても、ボタンの感触そのものがどうにもイマイチに感じました。
 ディスプレイですが、モデルごとの輝度差が思った以上に大きかったです。視野角と色再現性はどれも五十歩百歩でしょう。明るさがポイントになりそうです。

以下モデル別
ASUS ZENBOOK UX21/UX31E
 展示されていた中では断トツに明るい液晶で11型、13型ともに精細度の高いディスプレイも大きなポイントです。キーボードは褒められた出来ではないもののUltrabookとしては普通。話題のヒンジは確かに柔らかめという印象を受けましたが、展示品は不安に感じるほど柔らかいということはありませんでした。両モデルとも無難な選択肢と言えます。

東芝 dynabook R631
 現在唯一の非光沢液晶ということでこれしかないという人もいるかもしれません。明るさは標準的。独立ボタンがいかにもビジネス向けっぽいです。ただし一体型よりマシとは言えボタンは押しづらいです。キーボードは標準的。指紋センサーも人によっては外せないポイントでしょう。唯一無二の存在です。

lenovo IdeaPad U300s
 一番の特徴は鮮やかなボディにあるでしょうか。展示品の中では一番液晶が暗いように感じましたが、その代わりというか視野角は最も優秀。急速充電バッテリー搭載。ただしスペック上の特徴はあまりないかもしれません。

DELL XPS 13
 話題のニューカマー。14型未満では唯一のゴリラガラス採用機。画面をゴシゴシ拭けるメンテナンス性の良さはアドバンテージとなります。モニタサイズも狭いベゼルのおかげでUX21よりほんの少し大きいくらいです。輝度や視野角は標準的。キーボードは触った中で一番打ちやすいと感じました。あまり触れられませんが、一番しっかりしたヒンジを持っているのもおそらくこのモデルです。
Tags: ultrabook
2012.01.13 02:23 (GMT+9)
Category:PC
 CESに先駆けて公開されたlenovoの新ラインナップですが、気になるThinkPadに目を向けてみるとかなり尖った面子が揃いました。

 コンシューマー寄りのEdgeシリーズは特に14インチのS430が目玉でしょうか。かなり珍しいThunderbolt搭載機になるとか。対応デバイス待ち感は否めませんが、大容量ストレージや今度こそ出るかもしれない外付けGPUユニットなど将来的な可能性は感じられます。個人的にはバス速度もさることながらデイジーチェーン対応に面白さを感じていて、ポート数の削られがちなノートPCの救世主になってくれるかもしれません。
 もっとも、S430自身は1TB HDDやNVIDIA GPUを搭載可能でパフォーマンスは高そうです。22ミリという薄さも魅力的。

 今回の本命は勿論シリーズ初のUltrabookとなるT430u。厚みは21mmなので数字だけ見ると15mmのU300sはおろか前述のS430ともいい勝負ですが、そこはThinkPadならではの堅固性が詰め込まれています。ちなみに、ThinkPad史上最薄のX1は23mmなので仕様変更がなければ記録を2mm更新する予定です。
 ディスプレイサイズは14インチ。ベゼルがすっきりしているので13インチの割に大きいX1とさほど変わらないでしょうか。気になる重量は約1.8kg。Ultrabookとしてはやはり重たい部類に入りますが、14インチであることを考えれば頑張った方といえます。ただ、T420sの後継になるであろうT430sと完全かぶるサイズ&重量なのが気になるところです。
 ちなみに、Ultrabookながら筐体サイズに見合った拡張性を備えていて、2.5インチ9mm厚のHDDが採用されたことを歓迎する人は多いはずです。DisplayPort/HDMI両方を持っているのでひょっとするとトリプルディスプレイが構築できるかもしれません。むしろそのためにNVIDIA GPUを選択可能にしたのではと疑いたくなります。ラッチのみで内部にアクセスでき、ドライバレスでメンテナンス可能というのもかなり斬新です。
 一方で評価を大きく落としそうなのが1366x768という解像度。13インチのX1でさえ狭いと言われたのに14インチでこの解像度というのは正直考えられません。T420sで使われているパネルが既にあるわけですから1600x900が選択肢に上ることを期待するばかりです。
 ThinkPadシリーズ初のUltrabookと鳴り物入りで登場したT430uですが、総じて評価の難しいマシンになりそうな予感です。X1から引き継いだ薄い筐体に、Tシリーズに相応しいパフォーマンスと拡張性を盛り込んであるとは言え、解像度の低さはかなりのマイナスとなるでしょう。仕方ないとはいえ薄さや重量もThinkPadの中でずば抜けているわけではありません。ただ、価格だけは849ドルからと非常にリーズナブル。X1やT420sより圧倒的に安いので解像度さえ改善されればかなりヒットしそうです。
Tags: ultrabook