マウスの話が続いているので、ついでに正確にマウスを動かすコツのようなものを紹介したいと思います。
 ところで、筆者は今ちょうどマウスを常用している状況ですが、普段はあまり使わない方だったりします。というのも、トラックボール愛好家なのでもっぱらそちらがメインでした。荷物にトラックボールをつめるのが不安で仕方なくマウスを使っているような状態です。そして、そんな筆者にとってマウスというのは完全にゲーム専用デバイスという立ち位置です。
 PCゲーマー、それもFPSerに代表されるマウスを酷使する人たちと一般ユーザーとの間には、おそらく双方が想像する以上のマウスに対する見解の違いが存在します。もちろん総ユーザー数を考えると前者の方が圧倒的にマイナーではあるのですが、ことマウスを正確に操作するためのノウハウに関しては間違いなくゲーマーに分があります。今回はその中から二点ピックアップしてみました。

1. 加速を切る
 現在のWindowsでは標準でマウスカーソルの移動に加速がかかります。これは、どんどん解像度が高くなっていくモニタに対して、細かな操作と長距離移動とを両立させるために考え出された手法で、結果として手元の操作だけで広大なディスプレイを縦横無尽に駆け回ることが可能となりました。正直なところ、正確にどういう振る舞いをしているのか筆者は知らないのですが、基本的にはマウスを早く動かすと移動距離が伸びます。
 これだけであればいいことだらけなのですが、残念ながら正確性が犠牲になっている、というのがゲーマーたちの一般的な見解です。手元の動きに対して、カーソルの移動距離がリニアでないためです。そのため、正確性を優先する場合には加速を切るというのが(ゲーマーの間では)半ば常識となっています。
 ちなみに、どこの世界にも例外はいて、逆に加速があった方が良いというプレイヤーも確かにいます。が、圧倒的に少数なので基本的には加速が無い方が正確に動かせると言って問題ないかと思います。

 さて、加速を切ると多くの人はその遅さに戸惑うかもしれません。加速が入っているとかなり速度が出るので自然な反応だと思います。そして、遅いと感じれば当然カーソルの感度を上げるかと思いますが、こんなものかな、と感じた速度にすると今度は逆に細かい操作がやりづらいと感じるでしょう。

2. 適正感度を知る
 無加速状態での操作にはやがて慣れるとしても、快適に使うためには自分の適性感度を見つける必要があります。これには、数値化して捉えることでより確実な調整が可能になるのと、マウスを変えた時に同じ環境に設定しやすくなる、という二つの利点があります。
 FPSerたちはよく「センシ」という表現を使いますが、180度何cmかという考え方をします。ゲーム内でくるっと振り向くために動かす距離というわけです。おおよその感覚としては、
  • 5cm以下 : ハイセンシ
  • 5~10cm : ミッドセンシ
  • 10cm以上 : ローセンシ
ぐらいかなと思います。
 じゃあみんなどれぐらいなのか、に関しては統計が無いので厳密にはわからないのですが、FPSerはローセンシを好む傾向があります。一方で、プロゲーマーは総じてハイセンシ寄りな気がします。ちなみに、筆者は180度7cmです。

 さて、この考え方を元に適正感度を数値化してみましょう。なお、180度というのはデスクトップでいうと端から端までです。そうは言ってもいきなり決め打ちするのは難しいので、まずは10cmから始めて徐々に調整していくのがいいかと思います。また、Windowsのコントロールパネルではそこまで微調整が利かないので、きっちり追い込むことはできませんが、ある程度は大ざっぱで構わないでしょう。

 あとは慣れるのを待つだけです。違和感を感じなくなる頃にはきっと思い通りにカーソルを動かせるようになっている、はずです。まあ、実際には他にも要因があるので感度設定だけでばっちりというわけにはいかないのですが、それらについてはまた別の記事で。
float解除
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 タッチパッド搭載でなおかつ無線ということで、電池の持ちが気になるTOUCH MOUSEですが、まあ普通という感じでした。
float解除

条件はこんな感じ
  • 電池1本
  • 使用期間19日
  • 一日平均4時間以上(たぶん)
  • 左クリック数48200/右クリック数6300
  • ジェスチャーは全無効

 公開されている公称値は電池2本で3か月なので、それに比べるとかなり見劣りするところですが、電池1本で20日という実測値自体は悪くない気がします。ただ、これまで無線マウスを常用したことがないので、他の製品と比較してどうなのかは正直わかりません。最近の流行は公称1年間?
 また、電源が切れそうになると赤のランプで知らせてくれますが、通知のタイミングが正確で光りだして1時間以内に正常動作しなくなりました。なので、次回からは光ったら潔くすぐに交換するかと思います。もっとも、(アメリカでは)電池自体非常に安く、計算してみたら1本あたり20円程度だったので運用コストは1日あたり1円となります。この値段だと電池の持ちを論じること自体ナンセンスに思えてきます。
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 実用性はいまいちと評したTOUCH MOUSEですが、その後もずっと使い続けています。確かに不満点は数多く浮かびますが、筆者の環境ではさほど困ってなかったりします。むしろ最近ではすっかりお気に入りとなりました。そんなわけで、本マウスを元にいろいろ考察してみようかと思います。今回はWindows環境におけるタッチパネルとホイールとの非親和性を取り上げたいと思います。

 いまでこそ当たり前ですが、WindowsがホイールをサポートしはじめたのはWindows 98からです。当時はチルトもなければ、滑らかに回転するホイールもなく、ノッチが刻まれているのが当たり前でした。Windowsは「刻み」に対して反応を返すだけで、要するに、ホイールとは言っても実際にはボタンの連打と大差ないわけです。
 その後マウスもOSも進化していくなかで、ホイールはしばらく変わりません。ようやく手が加えられたのがWindows Vistaで、そこからいくつかの拡張機能をサポートするようになります。その中でも代表的なものが水平スクロールと、スムーズスクロールです。水平スクロールについては説明不要でしょう。これを受けてチルト機能を備えたホイールが登場します。
 そして、スムーズスクロールの実装によってWindows上での滑らかなスクロールが可能となりました。今では各種アプリケーションでその恩恵を受けることができます。また、それまでは入力される「刻み」に比例した行数分移動させることしかできませんでしたが、スムーズスクロールなら少しだけ回せば少しだけ動かすことができます。この機能は広く受け入れられ、いまでは殆どのマウスがノッチの無い滑らかなホイールを備えています。

 なお、意外と話題に上ることは少ないのですが、スムーズスクロールを使うためにはいくつか条件があります。一つ目はVista以降のWindowsであること。XPで独自実装しているメーカーもありそうな気はしますが、OSの標準機能としてサポートされるのはVistaからです。二つ目はハードウェアがスムーズスクロールに対応していること。滑らかに回るホイールを持つマウスは大抵対応していると思います。ただし、デフォルトでは無効にされていて、OS側が「このマウスはスムーズスクロールに対応しているな」と認識したときに有効化されます。なのでドライバをインストールしないと有効になりません。そして三つ目、アプリケーションがスムーズスクロールに対応している必要があります。ここの扱いは様々で、マウスに応じて自動的にスムーズスクロールを有効にするアプリケーションもあれば、オプションで選択できるものもあります。
 ところで、スムーズスクロール非対応のマウスに対してアプリケーションで有効にするとどうなるでしょうか。試してみればすぐわかりますが、それっぽく滑らかに動きます。ただし、画面上の動きとホイールが同期しないので個人的にはむしろ使いづらいように感じます。

 ちなみに、お隣のMacOSではスムーズスクロールはOSレベルで管理されています。Finder等OS標準のソフトも対応しているので常に滑らかなスクロールが楽しめるわけです。それに比べてWindowsは統一感が無くいまいちわかりにくいという印象を受けるかもしれません。ただ、これはアプリの互換性を優先した結果で、一概にどちらが良い悪いと言い切れるものではないです。また、カクカクしているからダメというわけでもなくて、描画が早くパフォーマンス面に優れるという利点も持っています。

 ただ、OSレベルで完全に対応していないことが、Windowsがタッチパッド等のリニアなインターフェイスとの相性が悪い要因となっていることも事実です。操作に動きがついてこないわけです。ラップトップではタッチパッドでホイール操作が可能ですが、スムーズスクロール非対応のソフトで正確に1刻み入れるにはかなりの熟練が要求されます。TOUCH MOUSEではなお悪いことにドライバレベルで加速がかかるので、何刻み入れたのか全く把握できません。結果として、基本的なソフトであるエクスプローラーが使いづらいということになります。

 Windows 8ではホイールはどうなっているのでしょうか。タッチを想定したModernUIではもれなくスムーズスクロールに対応していそうなものですが、互換性が求められるデスクトップでは相変わらずな気がします。既に試してみた方がいたら是非教えて欲しいところです。もっとも、完全にModernアプリに移行するならともかく、汎用性を考えるとノッチのついたレガシーなホイールが無難なことに変わりはないでしょう。
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