マウスパッドと一口で言っても、以外にも?かなり多彩な製品ラインナップが展開されています。前回はプラ系と布系から代表的なものとしてSteelSeriesの製品を紹介しましたが、今回は少し話を広げて現役のマウスパッドメーカーを取り上げてみたいと思います。

1. SteelSeries
 古くから定番製品を多数生み出してきた同社は、やはり布系QcKシリーズの印象が強いでしょうか。様々なイメージがプリントされたコラボモデルのQcKが多数ラインナップされています。プラ系でも愛用者の多いHDシリーズや、より高速なS&Sなど安定した製品をリリースしています。一方で、ガラス製のEXPERIENCE I-2とアルミ製のSXも作っていて、特殊素材の採用も積極的に行っています。
 ただ、ゲーマー向けブランドなので一般ユーザーからすると大きすぎると感じる製品が殆どかもしれません。また、上位モデルはなかなかに高価です。

2. Razer
 マウスで有名な同社ですが、マウスパッドの愛用者も多いです。三種類あるGoliathusシリーズは豊富なサイズ展開と相性問題の少なさでQcKと並ぶ布系の定番と言えます。それ以外ではどちらかというとトリッキーな製品が多く、リバーシブルタイプのものも多いです。
 ただ、最上位のアルミ製Ironcladとシリコン製Megasomaはどちらも問題を抱えていたりしてSSに比べると安心感に欠ける印象があります。

3. パワーサポート
 同社はアクセサリメーカーですが、エアーパッドはすっかり有名になりました。シリコン製のハードタイプで、現行版はエアーパッドプロIIIとなっています。同社はスピードを売りにしていますが、個人的にはSSのHDと大差ない気がします。もちろん、その他大多数と比べたら圧倒的に滑りますが。
 一般向けらしく小さなサイズも充実していますが、欠点は価格で一般用とは思えない程高価です。また、ゲーマー用じゃないので裏面の滑り止め処理が甘いのも気になるところです。

4. DHARMA POINT
 日本のゲーマーにはすっかりお馴染みとなった同社、というか同ブランドは最新技術を取り入れた意欲的な製品を作っています。日本発のブランドなので購入のしやすさがポイントでしょうか。とはいえ大きな製品が多いので一般ユーザーは手を出しにくいかもしれません。

5. ARTISAN
 かなり珍しい日本発のマウスパッド専門ブランドです。それも布系しか取り扱っていないところにこだわりを感じます。一般的な布系に加えて、表面をガラスでコーティングしたものなど尖った製品が目立つラインナップとなっています。価格もそれなりといったところでしょうか。ただし、コーティング加工された製品は高性能ですが耐久性に難があるので一般使用には向かないかもしれません。

6. その他メーカー
 当然のことながら、サンワサプライエレコムも大判のマウスパッドを作っています。中にはアルミを蒸着させたものなど、気合いの入った製品もあり覗いてみるとなかなか楽しいです。ただ、如何せんゲーマーに使われることが無いので性能はいまいちよく把握していません。

以下おまけ
A. ゲーマー向けと一般向けとの違い
 一番にはサイズの違いが挙げられますが、意外と無視できないのが耐久性だったりします。何と言ってもゲーマーの人たちはマウスを酷使するので。一部、表面にコーティングが施された製品は長持ちしませんが、総じてゲーマー向けの方が耐久性は高いです。
 もっとも、マウスパッドは基本的に消耗品なのでどれを選んでも段々と滑りは変わっていきます。そういう意味では、戦績を気にする必要が無い一般ユーザーには程ほどに安価な製品の方が向いているとも言えます。

B. メンテナンスを忘れずに
 上述の通りマウスパッドは消耗品なので適度にメンテを施してやったほうが長持ちします。プラ系はさっと表面を拭くだけでOKですが、布系は汗の成分で劣化が進むので定期的に洗うことをオススメします。
 また、シリコンスプレーは滑りを良くするために有効です。逆にシリコン系の滑りは嫌いという人もいますが、特にこだわりが無ければメンテ後に一吹きする習慣をつけるとマウスパッドを長持ちさせることができます。
Tags: マウスパッド
 以前マウスの感度設定について触れましたが、今回はその続きとして対になるマウスパッドです。
 かつては広く使われていたマウスパッドも、レーザーセンサーの普及とともにすっかり市民権を失いつつあります。ただ、センサーの進化でマウスが操作面を選ばなくなったとは言っても、マウスパッド有りの方が操作は安定する傾向にあります。そこで、布教も兼ねてマウスパッドの意義をアピールしてみたいと思います。
  1. 板面保護
  2.  当然のことながら、「マウスを滑らせる=擦る」なので机を保護する目的でのマウスパッドは必要でしょう。机の材質にもよりますが、長くマウスを使っているとどんどん表面がどんどん削られてしまいます。
  3. 均一な操作面の提供
  4.  マウスパッドはマウスの性能を引き出すためにありますが、中でも特に大事な要素に表面の画一性が挙げられます。机に傷をカバーし、どこでも同じ滑りを提供します。
  5. トラッキングのサポート
  6.  マウスの追従性はセンサーのスペックに大きく依存するのはもちろんですが、センサーと操作面との組み合わせにも大きく左右されます。適切なマウスパッドを用意することでセンサーの性能を十分に発揮させることが可能となります。
  7. 滑りのコントロール
  8.  一般ユーザーはあまり速度を求めていないとは思いますが、ある程度軽い方が快適です。実際には、パッド単体ではなくソールとの組み合わせが大事になってきます。

 さて、そこまで言うならマウスパッドを使ってみようかな、と乗り気になったとして、とりあえずそこら辺のものを持ってきたのではあまり美味くありません。多少は考えて選ぶ必要があります。
 なにはともあれサイズです。十分な操作領域は快適なマウスライフへの第一歩となります。まず横方向から考えてみると、FPSでは360度分回しますが、一般利用ならデスクトップの端から端まで動かせれば良いので、
  • 横幅 = 180度分 + マウス横幅 + マージン
となります。180度10cm、横6cmのマウス、マージンを5cmとったなら21cmですね。

 一方、高さですがこちらは使っているモニタに応じてサイズが変わってきます。今主流のアスペクト比16:9のモニタであれば、
  • 縦幅 = (180度分)*9/16 + マウス縦幅 + マージン
となります。上と同じ設定でマウスの縦が12cmの場合には約23cmです。
 お気づきの通り、マウスは縦に長いため、実は縦方向の長さも重要です。日本で一般向けに売っているマウスパッドは20x15cmが標準的なサイズですが、かなりハイセンシの人でないと苦しいです。

 サイズさえ決まればあとはもう好きなものでいい気もしますが、投げっ放しもあれなので定番を紹介したいと思います。

SteelSeries 3HD (25x21x0.2cm)
 ゲーマー向けブランドでお馴染みSteelSeriesのプラ系パッドです。サイズ違いで4HDと9HDがあり、3HDは日本向けの一番小さなサイズとなります。執筆時点ではAmazonで2100円とプラ系の中では最もお手頃な製品です。プラ系の中では割と普通の滑りというのが大方の評価ですが、それはあくまでもゲーマー用としての話。これまでマウスパッドを使ってこなかった人は滑りの良さにびっくりすることでしょう。裏面の処理もピカイチ。

SteelSeries QcK mini (25x21x0.2cm)
 こちらは同社の布系パッド。やはりバリエーション違いで様々なモデルが展開されています。布系なので実売1200円程と更にお手頃な製品です。プラ系と比べると滑りの良さでは劣りますが、逆に止めやすいという利点があります。また、マウス操作時の音も軽減してくれます。これの大型版はローセンシプレイヤーに長らく愛されてきました。

 なお、どちらもSteelSeriesなのは別に筆者が好きだからとかではなく、単純にお手頃価格で入手性も良好だからです。実際、筆者はプラ系よりもガラスパッド派で、布系でもQcK以外のものを愛用していました。かといって、一般ユーザーに実売4000円もするものや、サイズが40x28cmもあるものを薦めても仕方がないので、実用的なものを選んだつもりです。

 次回もマウスパッドの話の予定。
Tags: マウス マウスパッド

float解除用
 CM6000の裏側。もともとリフトオブディスタンスに余裕があったのでトスベール一枚でちょうどよくなりました。

3. メンテナンス性
 まず、ガラス製ということで経年変化しないことが最大のメリットとなります。ずっと新品のままなのでどんなに酷使しても使用感が変わりません。その一方で、意外と面倒なのが日々の手入れ。ソールの削りカスや埃がちょっと溜まるとすぐにわかります。筆者はプレイ前にウェットティッシュで表面を拭いてやるのが日課になりました。いつも清潔感が保たれるのでこれはこれでアリなのかもしれませんが。

4. 欠点
 総じて優秀なI-2ですが、欠点がないわけではありません。
 一つ目は、個体の問題なのでしょうが筆者のものは少しガタつきが生じます。ひどい場合には交換してもらえるとは思いますが、多少品質面に不安が残るのも事実です。
 二つ目は、マウスを持ち上げてから下した時の音です。耳障りとまではいかないものの布系やプラ系に比べるとどうしても大きくなってしまいます。ソールによっても差が出るかもしれません。
 そして最後に、これまたよく言われていることですがソールの減りが早いです。布系から乗り換えるとびっくりするぐらいソールが擦り減っていきます。新品から余分な角が取れて馴染んでくるとかなり落ち着きますが、それでも日常的に削れていることに変わりはないので寿命はどうしても短くなってしまいます。
 最初の二つに関してはI-2の下に布パッドを敷くことでかなり改善されます。丁度一回り大きいQcKかQcK massがおすすめです。ソールの減りだけはさすがにどうしようもありませんが、意識して厚めのソールを選んでおけば重大な問題とはならないでしょう。

5. まとめ
 一か月ほど使ってみて、筆者はI-2をいたく気に入っているのですが、とにもかくにもハードルとなるのが相性問題です。それさえパスすれば殆どの方に気に入ってもらえる製品だと思います。ガラスという素材とその価格から敬遠されている印象は否めませんが、ぜひ一度試してみて欲しいというのが素直な感想です。
 また、プラ系ほど極端な滑りではないので一般ユーザーにもお勧めしたい一品です。なかなかマウスパッドの有用性が広く知られないのは悲しい限りですが・・。地道に布教活動を続けていくしかないんでしょうね。
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